今回は去年10月に台湾で初開催された国際消防士大会「Ultimate Firefighter Taiwan🇹🇼」に、日本代表として出場した体験をブログにまとめました。
世界中の消防士が集まり、消防資機材を使用した日頃の訓練成果を競い合う大会。
本記事では大会概要や種目の内容、アメリカのFirefighter Challengeとの違い、そして実際に出場して感じたことをご紹介します。
大会の様子は YouTube動画にもまとめているので、ぜひ最後までご覧ください!
Ultimate Firefighter大会とは?
Ultimate Firefighter(アルティメット・ファイヤーファイター)は、世界中の消防士が集まり、フィジカル能力・救助スキル・チームワークを競う国際大会です。
今回は2024年10月に初めて台湾で開催されました。
消防士の活動の魅力を一般の方に広く知ってもらう啓発の場としても注目されています。
アメリカのFirefighter Challengeとの違いは?
1.大会の目的・スタイル
Firefighter Challenge(ファイヤーファイターチャレンジ)
→ アメリカで長年開催されている、現役消防士・引退した消防士・消防団が参加できる大会。
→ 参加者はアメリカ、カナダ、欧米諸国が多い、フィジカル勝負。
→ フル装備(防火衣・呼吸器)
→ 民間の団体が開催。
Ultimate Firefighter(台湾版)
→ 現役消防士・引退した消防士・民間消防士・消防団が参加可能。アジア圏から多く参加。
→ 個人戦+チーム戦のミックス形式。
→ スポーツイベントとしての華やかさも重視し、観客を意識した演出が多い。
→台湾の消防局が開催、開催場所は消防学校。(台湾は消防士が国家公務員)
2. 装備について
Ultimate Firefighterでは、防火衣上衣、防火ヘル、手袋を個人で準備する必要がありました。会場で空気呼吸器は貸与され、下衣は着ないのでどんな格好でも大丈夫でした。靴は編み上げ等の指定はなく、運動靴でOKという少し中途半端なスタイルですが、動きやすさは抜群です。
3.Ultimate Firefighter種目内容
1.House Task
ゴム製ホース2本を担いで走り、延長しきったところで2本巻いて2本スタート地点まで運ぶというシンプルな競技。
2.Weight and Strength
2連梯子を運んで架梯し、島田折ホース(ゴム製)を担いで階段を上り、ロープで吊り下がっているホース1本を引揚げ、階段を降りて資機材二つ携行(斧・分岐)し斧を木に刺し、分岐を車両の放水口に接続し走ってゴール。
3.Obstacle Course
ハンマーで叩いて傷病者を搬送します。
4.High Rise
ホースを担いで階段を上がり、最上階にホースを置いて階段を降りて戻ってくるシンプルな競技。
この4種目を個人で行いました。団体戦はこれをチームで行います。
大会1日目が個人戦、2日目が団体戦でしたが、2日目は台風の影響で中止となってしまいました。
4.日本代表として出場したきっかけ
私は普段からCrossFiやトレーニングをしていて、SNSで発信していました。同じように発信している消防士仲間が台湾の消防局の主催者たちの目に留まり、ご連絡いただいたのがキッカケです。Ultimate Firefighter台湾大会は日本の消防士仲間経由で情報を得て、挑戦を決意しました。日本からは4名の選手が参加。日本代表の一員として出場できたことは大きな誇りでした。
出場して感じたこと・大会の雰囲気
- 初回開催なのに規模が大きい
→ 台湾中から集まってくる消防職員、招待した海外選手(ブラジル・チェコ・日本・ポルトガル・フィリピン) - 参加者の多さに驚き
→ 台湾では今大会のために台湾中の消防本部が2年前から準備・訓練をしていました。 - チーム戦が最高に楽しい
→ 他国選手との交流、リレー形式の盛り上がりはFirefighter Challengeとは一味違った。 - 今後も国際大会に出たい!
→ 他国の有名選手や競技を間近で見れたのも収穫。
今後の展望
今回の台湾大会出場をきっかけに、日本国内でもこのような「フィジカル+消防+防災啓発型」大会の開催がもっと広まってほしいと感じました。また、次回以降のUltimate FirefighterやアメリカのFirefighter Challengeにも挑戦したいと思っています!
まとめ
- Ultimate Firefighterは台湾で初開催された国際消防士大会。
- アメリカのFirefighter Challengeと比較するとチーム戦・エンタメ性が強いのが特徴。
- 日本代表として出場し、消防士としても個人としても非常に刺激的な経験になった。
今後も世界中の消防士仲間と切磋琢磨しつつ、日本の防災文化の発展にもつなげたいと考えています。
最後までご覧いただきありがとうございました!
大会後に台湾の消防局の見学や懸垂勝負もさせていただきました!
大会当日の様子や現地の雰囲気はYouTube動画にもまとめています。ぜひこちらもチェックしてください!

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