【現地レポ】世界の消防ラテンアメリカ編!南米エクアドル・グアヤキルの消防博物館へ〜1835年からの歴史を学ぶ旅

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エクアドル最大都市グアヤキルで、ラテンアメリカ最古の消防組織について学んできました!
今回の記事では、グアヤキルの消防組織の特徴や歴史、日本との違い、そして私が訪れた「グアヤキル消防博物館」について紹介します。


グアヤキルとは?

エクアドルの首都はキトですが、エクアドル第2の都市はグアヤキル(Guayaquil)

ここはエクアドル最大の経済都市で、港湾都市としても有名ですが、治安が悪いことで知られる街でもあります。


実際、南米でも殺人率が上位
に入る都市で、2013年には日本人が銃撃されたニュースも報じられました。

「危ないから行かないほうがいい」という声も多かったのですが、実際に訪れてみると、現地の人々は温かく、最高の思い出になりました!

今回は、現地の消防士の協力を得てグアヤキルの消防組織について取材し、消防博物館の映像と共にその歴史を紹介します。


Museo del Bombero Ecuatoriano(エクアドル消防博物館)

グアヤキル消防の歴史を深く知るなら、ここは外せません。

  • 名称:Museo del Bombero Ecuatoriano “Jefe Félix Luque Plata”

  • オープン:1982年7月25日

  • 収蔵品:19世紀の消防資機材、制服、勲章、新聞、災害記録など 5,000点以上

  • 見どころ:ラテンアメリカ最古の消防組織の歴史が凝縮された展示

館内には当時のポンプ車や歴史的な装備が並び、消防マニアにはたまらない空間です!!


日本の消防組織との大きな違い

日本の消防は、常備消防(公務員)+消防団(地域消防)という体制です。
世界的に見ても、消防士が100%公務員という国は少なく、日本や台湾が例外的な存在と言えます。

一方でグアヤキルは、

・公務員消防士
・市民ボランティア消防士

が混在する仕組みです。

むしろボランティアの比率が多く、地域防災を市民が担う文化が強く残っています。


グアヤキル消防組織の概要と歴史

  • 正式名称:Benemérito Cuerpo de Bomberos de Guayaquil

  • 創設:1835年8月17日(約190年前)

  • 特徴

    • ラテンアメリカ最古の消防組織

    • 職員の多くはボランティア

    • 24時間待機や定期訓練もボランティアが担当

    • 人口約270万人の都市をカバー(大阪市と同等規模)

この規模の都市をボランティア主体で守る仕組みは、世界的にも珍しく、地域に根ざした消防文化が今も生きています。

ちなみに、近隣のチリやペルーでも消防士は全員ボランティアです。


日本とグアヤキルの消防の違い

項目 日本 グアヤキル
起源 江戸の町火消 → 明治に常備消防化 1835年発足、ボランティア主体
運営 地方自治体(公務員) 市民ボランティア+少数の公務員
装備・車両 全国で統一規格 地域ごとに異なる
精神的特徴 消防団文化・地域連携 「市民の手で守る街」という理念

グアヤキル消防の魅力

「グアヤキルの消防は、1835年の創設から180年以上、市民の力で街を守ってきました。
ラテンアメリカ最古の消防組織として、今もボランティアの精神が根付いています。
日本の消防とは違う形ですが、地域に根ざした防災文化の強さを実感しました。」


YouTube動画はこちら!

実際に訪問したグアヤキルの消防博物館での現地の様子はYouTubeにアップしています。
ぜひご覧ください!

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